やさいとせかい

めぐる八百屋&走る八百屋CAR「オガクロ」オーガニック クロッシングのブログです。

「美食地質学」毎日新聞連載

野菜を包む用の袋を折っている時に目に良く目にとまる記事ってありますよね。(ないかな?)

今朝目にとまったのはこの記事。

f:id:organiccrossing:20230628171122j:image

以前ご紹介した毎日新聞の連載「美食地質学入門」が「美食地質学」にバージョンアップしてました!今回のテーマは「軟水文化」。

日本の地質や地形の成り立ちが食文化にどんな影響を与えてきたのかがよくわかるこの連載。今回もめっちゃ面白かったです。

お店のオープン準備中に聞いているポッドキャストはみくり食堂さんに教えてもらった「道草を食む-雑草を暮らしに活かすradio」。

f:id:organiccrossing:20230628171228j:image

これも雑草と呼ばれているさまざまな植物の生態や生存戦略、食べ方や美味しさなどを、かなりゆるーく語ってくれていて良い感じです。

今日もナスやオクラ、ピーマン、トマトなど夏野菜が豊富に入荷しています。加えて徳島からかぼちゃも!!

九重栗という驚くほどホックホクで甘ーい品種で、たぶん90%ぐらいの方(デグチの個人的な印象)が美味しい!と感じると思います。

かぼちゃを買いに来られる方で「これ、ホクホク?」ってまず確認する方の多さを考えても当たらずとも遠からずという感じではないかと。

でも昨日レンバイに買い物にきてくれたお年を召した女性が「私は小菊かぼちゃをお出汁で炊いたのが大好きで」というお話をされて、歳の差を超えてめちゃくちゃ盛り上がりました(笑)

小菊かぼちゃというのは石川県や福井県の在来の日本かぼちゃで、手のひらに収まる程よい大きさ、その形と色の美しさはまるで芸術作品のよう。実際、食べるのが惜しくてずっと飾ってしまい、傷んでしまったこともあります(汗)

日本かぼちゃなのでホクホク感はなく、甘さも控えめ。現代のかぼちゃの好みからすると正反対なのですが、お出汁で炊き合わせると最高に美味しいんです!でもそんな食べ方を好む方も少なくなって、生産量もどんどん減っているのが現実です。

時代と共に食文化は変わっていって、人気の野菜もそれに合わせて変わっていきます。でも人の好みに合わせて変えていくだけでなく、その植物が長い時間の中で獲得してきた形質や特徴を活かしていくことも大切だなーと思った朝でした。

#美食地質学 #美食地質学入門 #毎日新聞の連載 #道草を食む #オガクロ #八百屋 #八百屋CAR