■没個性な街並みに思う
みなさん地方都市の郊外の大通りなどを走っていてユニクロ、ニトリ、大手ファミレスなど、どこに行っても同じお店が立ち並ぶ同じ風景に寂しさを感じたことありませんか?
野菜の世界でもこれと同じことが起こっているとしたら、どう感じるでしょうか?
■小さな八百屋にしかできないこと。
オガクロのような小さな八百屋の特徴として、少量多品種の個性的な野菜たちを楽しめることがあると思っています。
例えば大手流通だと1日にたくさんの野菜を届けるため、大量のやさいを準備する必要があります。
となると大手流通からの注文に対応できる農家さんは限られてくるのは当然で、農業法人や会社化している農家さんが準備することになります。品種によっては大手宅配業者さんが届けている野菜はどこも同じ農家さんから仕入れている、なんていうこともしばしば起こります。
■小さな八百屋なら個性爆発!一個からでも取り扱える!
その一方で小さな農家さんたちが育てている量の限られたやさいや、在来種固定種などの個性的な野菜は扱いづらいんです。
その点、オガクロのような小さな八百屋だと1品種1個からでも取り扱うことができます。なのでさまざまな個性的な野菜たちが並ぶことになるんです。
例えば今日店頭に並んでいるピーマン万願寺系の野菜だけでも
「伏見甘長とうがらし」
「万願寺とうがらし」
「紫とうがらし」
「浜クロピーマン」
「ハンガリアンワックス」
「ハラペーニョ」
「埼玉早生ピーマン」
「カリフォルニアワンダーピーマン」
「パプリカ」
などなど合計9品種。農家さんを別で考えると11品種ぐらいあります。
他にも今週から入荷しはじめた秋ナスも
「青ナス3種」
「ひすいナス2種」
「賀茂茄子」
「白ナス」
「千両ナス」
など8種類あります。日によっては10種類ぐらいになることも。
蓮根も石川県の在来種「神子原れんこん」と千葉県の在来種と中国種の掛け合わせである「金澄系れんこん」の2種類を食べ比べることができます。
一口にれんこんと言っても「これほど個性が違うのか!!」と驚くこと間違いなしです。しかもれんこんは何節目かによって味も食感もかなり違ってくるので、そのあたりも食べ比べてみてほしいなーと思います。
■違いを知り、違いを認め、違いを楽しむ!
みんなが違いを知り、違いを認め、理解していくことで人の世界も、やさいの世界も、今よりずっと面白くなるはず!
そんなワクワクする気持ちを発見できる八百屋でありたいなって改めて思います。