やさいとせかい

めぐる八百屋&走る八百屋CAR「オガクロ」オーガニック クロッシングのブログです。

超大型台風21号が来た!

先週末に近畿を直撃した台風21号。

雨は長時間降り続いたものの豪雨というほどではなかったのですが、風が凄まじかった!いままで経験した台風の中で一番だったように思います。

土曜日は苦楽園で雨の中、D+E marketへの出店でした。夕方までは幸い雨もそれほどではなかったのですが、家に帰ってさあゆっくりお酒でも・・・と思った矢先のこと。地域の消防団から集合・待機の指示がかかりました。グッタリ疲れた体に鞭打って消防の制服を着用し出発の直前。バーンと電気が消えてあたりはいきなり真っ暗に。強くなりはじめた雨が屋根にバチバチと打ち付け、風はますます強くなりゴーゴーと響きわたっています。

出口家では震災以降、こういう時のためにヘッドライトやランタンライトなどを常に充電して身近な場所に用意してあります。それが役に立ちました。すぐにライトをつけて家の周辺を確認。うちの家から南側は道路の外灯も消えて真っ暗。一方北側は外灯も含めて電気がついています。今回は一部地域の停電のようです。それならいずれ復旧するだろうと思い消防の待機場所へ移動します。(でもつぎに電気が復旧したのは丸24時間以上たってからでした。またローソクがどこにしまってあるのかわからず苦労しました。非常時にすぐに準備できる場所に置いておかないといけないですね。)

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消防ではすぐに積載車に乗って地域の見回りに走ります。倒木が道路をふさいでいたり、小枝やトタン板などが飛び回っていましたが、それほど大きな被害は確認されず今度は近くを流れる猪名川の方へ。川は長時間降り続いた雨で増水し濁流になっていました。増水した川の威圧感はすごくて近くに寄るだけで恐怖を感じます。毎年水があふれる箇所を見に行くと、氾濫まであと50~100cmほどまで迫っていました。このまま降り続けば避難の呼びかけをしないといけないレベルです。雨が強くならないことを祈りながら待機を続け、自主解散の指示がでたのは1時30分でした。

みんなが安心して帰宅しようとしたその時、今度は待機していた村の公会堂も含め大規模な停電が起こりました。消防の連絡では大きな木が倒れ電線を切断したとのこと。復旧には時間がかかりそうだという連絡が入りました。消防も継続的な待機を決めます。しかし僕は家も心配だったので帰宅し自宅待機をすることにしました。

家に帰ってからも風の勢いはますます強くなり、何かが飛んだり倒れたり、転がったりする音がいろいろなところから聞こえてきます。時には風で家が地震かと思うほどガタガタ揺れ、そのまま明け方まで眠ることができませんでした。

朝になると昨日のことが夢のように雨も風もほぼおさまっていて、ときおり太陽が顔を見せるほどに回復していました。しかしいまだ電気どころか携帯までつながらないようになっていました。僕はauですが災害時に携帯がつながらないというのは致命的です。(停電地域ではsoftbankもつながらなかったようです。)なにかあっても助けを求めることできません。これはauに原因を確認しておきしたと思います。

地域の状況を確認するため車を走らせてみると、傾いた作業小屋、飛ばされたトタン屋根、見るも無残な姿になったビニールハウス、電線によりかかった作業用の足場や風で倒された道路標識などが目につきます。これは農家さんにも結構大きな被害がでているかもしれないと思い翌日は猪名川・能勢の農家さんたちの被害状況を確認しに回るととにしました。

つづく