八百屋カーで野菜を販売しながらあいている時間でオガクロの畑で育った常吉あずき(流域あんのタネ)と青大豆(流域みそのタネ)のタネ採りをしました。
本当に赤い宝石のようなあずき。
かきまぜ
毎年ゆず収穫に訪れている徳島県木頭の郷土料理「かきまぜ」。
ゆず酢(ゆずの果汁)と季節の野菜でつくる、素朴で手軽につくれるけどゆずの香りが華やかなお寿司です(*^▽^*)
徳島県の山間部では甘いものがなかなか食べられなかったせいか、お客さんが来たときやハレの日には甘い料理がでてくることが多いみたい。かきまぜにも甘く炊いたお豆さんが入っていたり、酢飯自体も甘めのように思います。ゆずの香りと共に思い出す美しい木頭の風景…。
食べるものから暮らしや風景が思い浮かぶって本当に豊かで幸せなことだと思います。だから僕も八百屋の野菜を通して暮らしや風景のことを伝えられたら嬉しい。
今回は煮切りみりんとゆず酢を合わせて作りましたが、もうすこし甘めでもよかったかな?でもこどもたちが「美味しい!美味しい!」とたくさん食べてくれたので良かったです(*^▽^*)
■ちなみに材料は
にんじん(須美ふぁーむ)
黄色にんじん(自家製)
小野芋(てらだ農園)
赤根れんこん(水の子会)
大浦太ごぼう(自然耕房あおき)
黒小豆(めぶき農房)
うすあげ
炒りごま
ゆず酢(木頭の慶太郎さん)
煮切りみりん
以上です。
①野菜は小さく切って甘辛く炊いておきます。
②煮切りみりんにゆず酢をお好みの量合わせてアツアツのご飯にザーッとかけて切る切る!
③お酢がごはんに馴染んだら具を混ぜ合わせて(かきまぜ)ゴマをふったら出来上がり!
具はその季節に手に入るものならなんでも大丈夫です。木頭でも各家庭で内容が違っていて、その家のかきまぜというのがあるそうです。
錦糸卵などや青味の野菜などをのせると華やかになりますよー。一度試してみてください。
あっ、ちなみに今回は僕(出口)が作りました。実は料理好き(笑)
11月25日 このごろのおやさい
農家さんごとに紹介していくことにします。
続きを読む流域みそのたね!脱粒をしました(*^▽^*)
11月18日(土)パラパラと冷たい雨の降る中、流域みそのたね!の脱粒作業をしました(*^▽^*)
けせら畑の松岡くんが収穫して乾燥のためにハウスの中に並べてくれていた豆たち。
お猿の籠やのようにエッホエッホと運んで…
軽トラの荷台にドサッーっと。
ブルーシートに広げて竹や木の棒でバンバン叩く!叩く!ひたすら叩く!
まだ乾燥が甘かったせいなのか、豆が鞘から外れなくてなかなか苦戦…。この脱粒は結構大変な作業なんです(//∇//)やってみて初めてわかるこの苦労…。
実は松岡くんはエンジン式の脱粒機もすでに手に入れていたのですが、まずは手作業を体験してもらわないと!と今回は頑なに使いません。最後には子供たちが「機械つかったらえーやん!」「あるのになんで使わへんの?」とブーブー言い出すしまつ。こどもたちよ、この経験が人生のプラスになることもあるのだよ。(本当かどうかはわからない(笑))
みんなで力を合わせ、2時間かけてやっとこの量の脱粒が終わりました!くぅーやっぱりハードな作業です(//∇//)こんなの1人でやってたら無限地獄に転がり込んだような気持ちになるはず。みんなでワイワイやるのが良いですね(*^▽^*)
最後の写真は今年同じみそのたねを蒔いてくれた尼崎のご家族。お父さんを中心に大切に大切に育てていってついに収穫!なんと251粒にふえましたー!すごい(*^▽^*)!
流域みそのたねでは町も大豆をそだてたいという方にもタネをお譲りします。育て方や土の準備などわからない方には、けせら畑とあまがえるさんが中心になって企画している「バッグファーマー」に参加されることをオススメしています。
はじめるときの土やタネ、ガーデンバッグを用意してくれて、その後Facebookページで育て方のアドバイスを受けることができますよ(*^▽^*)
木頭のゆず
徳島県内を流れる川で一番長い一級河川「那賀川」。源流から河口まで125キロあり、もっとも良好な水質として清流四国一に選ばれたこともあるようです。
その那賀川の源流にあたる木頭北川の集落の中に、僕たちが収穫に向かうゆず畑があります。
木頭の水の美しさたるや驚くほどで、その青さから「木頭ブルー」と呼ばれ訪れる人を魅了しています。
あまりの水の綺麗さに泳ぎたくなりますが、水温がとても低いため夏でも10分も入っていると震えてくるほど。
地元の方に教えていただいた湧き水もとても美味しくて、木頭に滞在している間はこの水で生活することにしています。
この美しい水と昼夜の寒暖差の大きい厳しい気候が味、香り最高のゆずを育んでくれます。
ゆず畑は河原から山へと続く斜面にあって、収穫はなかなか大変(^◇^;)高枝切りバサミ2種類を駆使して収穫していきます。
ゆずが豊富な木頭では、独特の搾り機を使ってゆずをまるごと搾って「ゆず酢(ゆず果汁)」として保存してさまざまな用途に使います。
ちらし寿司やにぎり寿司の魚を〆るのにもゆず酢を使うのですが、これが絶品なんです(*^▽^*)
一緒に収穫に来ていたミナルスイさんもゆず搾りにチャレンジ。
このゆず搾り機が秀逸で、木のハンドルを降ろすとゆずが割れながら搾られていきます。ゆず果汁はトユを通って容器にたまり、皮は畑に直接転がり落ちるようにデザインされています。
近くを流れる清流のせせらぎ、そこかしこから聴こえてくる鳥たちのさえずり、暖かな日差しが差し込む畑で、一面に広がるゆずの香りの中で作業していると本当に幸せな気持ちに溢れます。
普通から考えれば不便で暮らし辛いだろうと思われている山間僻地のこの村で、「本当の豊かさとは何か」ということを教えてもらっているように思うのです。
僕もゆずを通してこの村のこと、暮らしのこと、その豊かさや美しさを伝えていけたらと思います。