やさいとせかい

めぐる八百屋&走る八百屋CAR「オガクロ」オーガニック クロッシングのブログです。

宮沢賢治と玄米ごはん

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先日、ある方から問い合わせがあって、尼崎や宝塚を中心にした劇団でミュージカルを学ぶ中高生10人が「わろうだ」に来てくれることになりました。オガクロとミュージカルって関連が薄い感じしますし「なんで?」と思うかもしれませんね(笑)

どういうことかというと、彼らの次の演目が宮沢賢治を題材にしているそうなのです。けれど自分たちは宮沢賢治が生きた時代の暮らしのことを知らない。だからどこかでその時代のことが体験できないだろうか…と考えたそうなんです。そこで劇団員のお母さん1人が「オガクロさんとこなら体験できるかも!」と思いついたのだとか。そこは想定してなかった(笑)

でも流域をめぐる八百屋としては「流域の人の循環」もテーマのひとつにしているので、下流の街からみなさんが来てくれるのはとても嬉しいこと。なので二つ返事でOKしました。

 

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ちょうど良いことに わろうだ から徒歩10分弱のところ「ふるさと館」という民俗資料館があるんです。そこには昔の民具や農具、衣服などたくさん展示してあって宮沢賢治の時代のことを知るにはバッチリ。さっそく知り合いの館長さんにお願いして館内の資料を解説してもらうことになりました。

ふるさと館を見た後は歩いて「わろうだ」に移動し、薪と羽釜でごはんを炊いて食べて、焚き火を囲み夜空の星を見て帰る、というプランになりました。

 

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彼らのことを考えていて頭に浮かんだのが宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の中の「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」という一説。

「玄米炊いたら面白いかも!」と思ってその話をすると「みんな玄米食べたことないですー」ということで当日は玄米を炊いて食べてもらうことに。

お米はうちで扱っているものでも良かったのですが、流域の人たちが交流することを考えて近くの「Natural farm」さんが小学生のお子さんと一緒に育てた農薬不使用のお米を使うことにしました。

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農家さんに「選別しましょうか?」と聞かれたのですが賢治の時代はお米が貴重だったはずだし、すべてありがたく頂いていたはず、とわざと選別せずに炊くことにしました。

降って湧いたように舞い降りてきたお話ですが、これからのわろうだの使い方として可能性を感じていてワクワクしています。

それまでに羽釜でお米を炊くための「かまど」を完成させないと!

 

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