■気候変動と植物の戦い
昨日、藤田農園さんから種をつなぎながら育てているオクラの生育についてメッセージが届きました。
オクラはまだ小さい株ながら台風前に急に収穫量が増えて、台風後には逆に収穫量が減ったそうです。
藤田さんによると、台風が来る前は雨不足で株自体もあまり大きくなってない状態で、子孫を残せない危機感から実を成らしてたのかもしれないということ。
台風が来て雨が降ったら今までしおれてた葉っぱもピンと張って株も元気になってきたけど、花をあまり咲かせてないこと。
最後に「今は株を成長させる時期かもしれない」と締めくくられていました。
実は今年入荷したオクラはどの農家さんもまだ小さいのに固かったり筋張っていたりしていて「なんでだろう?」と思っていたので、このメッセージを読んで「なるほど!」と腑に落ちました。
ゴーヤも入荷してすぐに黄色く変色するものがたくさんありました。ゴーヤも早く熟して種をつけ子孫を残さなければと焦っていたのかもしれません。
ちなみに、固くスジが入ったオクラは先端を優しく曲げてやると判断の目安になります。
まだ柔らかいものは柔軟にクニャッと曲がりますが、固くなったものは曲がらないか、スジに沿ってパキパキと分かれてしまいます。
五角オクラや多角オクラはこの方法である程度見分けられます。丸オクラは固くなりにくいので最近育ててる農家さんが多いですね。
今年は気候変動のレベルが一段階上がったことを実感する出来事が世界各地で頻発しています。そのような状況の中、植物たちも異例の猛暑や旱魃と戦っていることを感じています。