やさいとせかい

めぐる八百屋&走る八百屋CAR「オガクロ」オーガニック クロッシングのブログです。

黒大根のこと。

2023年の冬、なぜか育てる農家さんが激増しているのが「黒大根」。皮が黒く中は白いヨーロッパ原産の大根です。

「フランス料理ではポピュラーな野菜」だと紹介されていますが日本にはまったく馴染みがない…。やさいセットに入れたらビックリされても喜ばれるかどうか微妙です…(笑)

なので実今回は黒大根の特徴や料理のヒントをnoteに書きました。

https://note.com/ogacro/n/n6f8e42d9e20f?sub_rt=share_b

宮沢賢治と玄米ごはん①②

noteに新しい記事をアップしました。

「宮沢賢治と玄米ごはん①②」

ミュージカルを学ぶ中高生たちが次回の演目である宮沢賢治の生きた時代のことを体験するために、わろうだを訪れたお話です。

今後は記事をnoteに移行していきますので、そちらも引き続きフォローしていただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

yanyan farmさんのこと。

今シーズンは12月からyanyan farmさんのいちごの入荷がはじまりました!まずは「章姫/あきひめ」からスタート。シーズン中は毎週水曜日に入荷します。

神戸市有野町でいちごを育てているyanyan farmさん @yanyanfarm15 。有野町二郎といえば「二郎(ニロウ)イチゴ」の産地。通りには十数軒のイチゴ直売所が立ち並んでいて、その一角にyanyan farmさんもあります。

最近のいちご業界では「高設栽培」と呼ばれる腰ぐらいまで棚を上げて養液栽培する施設を利用する農家さんが多いのですが、yanyanさんは畝を立てて地面で育てる昔ながらの「土耕栽培」にこだわっています。

作業的には圧倒的に高設栽培の方が楽なのですが、yanyanさんが土耕栽培にこだわる理由として「小さい頃に食べて最高に美味しかったお爺ちゃんが栽培していたイチゴを目指しているんです。」と話してくれました。

いちごの産地であるが故に他の農家さんと一定の基準を合わせる必要があり、農薬不使用での栽培が実践しにくいというジレンマがあります。

そのため農薬不使用ではありませんが、基本的に有機JAS認証でも認定されている重曹や植物から抽出したオイルなど苺の状態を見ながら必要最低限の量を使用しながら本当に丁寧に栽培されています。

まるで宝石のように輝いてます。
章姫は昔ながらのいちごの美味しさを味わえる品種。
紅ほっぺは本当に手のひらサイズになることも!

また苗を購入する農家さんも多い中、苗の時期の農薬の量に疑問を感じて育苗から取り組まれているのも凄い!育苗は本当に難しいということで、過去には心が折れそうになる失敗を乗り越えながら今の栽培方法に辿り着いたそうです。


いちご栽培の傍ら有機農業講座などにも通い勉強されていて、自家用の野菜は農薬不使用、無施肥、自家採種の野菜の畑などもされています。また量は限られますが宝交早生いちごの農薬不使用無施肥栽培の実験もされています。

いちごは大きいものは味が薄いような印象を持つ方も多いと思いますが実は逆で、大きなものの方がじっくりと手間暇をかけて育てているので実も詰まっているし味も香りも甘さも抜群です。値段は上がってしまいますが自信をもって食べてもらう価値があります!

まだ若いお二人なのでこれからが楽しみな農家さんです!ご希望の方はお取り置きもできますのでDMまたはお電話にてご連絡くださいね。

#いちご #章姫 #オガクロ #八百屋 #八百屋CAR

note にブログ記事をまとめはじめました。

最近めぐる八百屋オガクロの「note」を立ち上げて、今まで書いてきたブログ記事をテーマごとにまとめはじめています。 

■画像をクリックするとnoteに飛びます↓

 

僕は文章を書くのが好きで、今までブログやホームページにかなりの量の記事を書いてきました。

メインの発信方法をInstagramに移行してからはあまり書いていなかったのですが、SNSアーカイブや検索がしにくいこともあり、ブログに記事を書いてアーカイブしていくことを決めました。

 

ただプラットフォームを何にするかということをずっと考えていたんです。

 

現在オガクロのブログ「やさいのせかい」を書いている「はてなブログ」は、基本的な機能は使いやすく気に入っていたのですが、テーマごとに記事をまとめるのが難しかったり、動画を貼り付けられなかったり、広告が表示される、など問題がありました。

そこで試しに note を使ってみると、これが結構使いやすい!

noteには「マガジン」という機能があって

テーマごとに集めて冊子のようにできるんです。

■画像をクリックするとnoteに飛びます↓

 

他にも「動画が貼り付けられる」「広告が表示されない」「長い文章でも読んでくれる人が多い(これ重要笑)」などデグチが求めていたものを満たしていました。

いまはてなブログと同時進行で、過去の記事をテーマごとにまとています。

この作業はすこし手間ですが、オガクロとしていままでやってきた活動や想いを見なおすことに繋がっていて、これから先のことを考えるのにとても有意義だと思っています。

今後はプラットフォームを「note」に移行していこうと思いますので、よければ引き続きフォローしてください。よろしくお願いします。

■noteは下記リンクから↓

https://note.com/ogacro/

 

 

■おららの村にはこれがある。第3話

使い続けるということ。

f:id:organiccrossing:20231202082740j:image

おららの炭小屋のじいが、一本のノコギリを見せてくれた。刃の幅が細く、普通のノコギリでは切れない曲線でも綺麗に切れる。

「このノコギリでしかできないことがある」と、じいは得意そうに笑った。

しかし、このノコギリは最初から曲線を切るために細かったわけではない。
普通の幅のノコギリを目立てし、使い続けることですこしづつ細くなり結果的に曲線が切れるようになったのだという。
それにどれほどの時間が費やされたのか、すぐには想像できなかった。

次にじいは鹿の角で作ったケースに収められた
小指の先ほどの小刀を見せてくれた。

「この小刀はもともとヤスリだった」と、教えてくれた。

ノコギリとヤスリは、互いに使い使われることで磨り減りカタチを変え、機能を変え、用途を変え、その時々で新しい命を吹き込まれながら、いまなお現役でじいの仕事を支えている。

そしてそうして使い続けられたものは、
そのカタチに「なるべくしてなった」からだろうか、堂々としていて、とても美しいフォルムをしている。

「使えなくなれば捨てる」という考え方がすべての基準のように動いている世の中で、じいの細くなったノコギリと小刀に道具と人の関係の本質を見たような気がした。

■おららの村にはこれがある。第2話

第2話「奥木頭の蒼」

奥木頭を流れる「那賀川」の美しさには、目を見張るものがある。

岸から広がる木々の葉と、空をうつしているからなのか、少し蒼みを帯びたガラスのように透き通った川の流れ。遊ぶように泳ぐ魚が面白いように見える。

木頭をはじめて訪れたとき、美しい自然は自然にあるようでそうではないことをこの川の色が教えてくれた。

少し下流に作られた2つのダム。
美しい流れは人の手によって寸断された。

堰き止められた水は淀み、濁り、大雨が降れば山から流出した木々が漂流する。
川底には堆積した土砂が積もり、水の量が減れば乾燥し、風の強い日には砂埃が舞う。

美しい川の面影はなくなってしまった…。

 

奥木頭に3つ目のダムの建設計画が持ち上がったとき、だから村の人の多くがダム建設に反対したんだと反対運動の先頭に立ったじいが熱く語ってくれた。美しい木頭の自然を、自然なまま残すために・・。

ダムとの戦いは30年におよび、村の人たちの暮らしはボロボロになっていった。それでも彼らはあきらめることなく反対し続け、最終的に計画を止めた。

そして今、美しい蒼い川が木頭を訪れた人を迎えてくれる。

大阪から移り住んだ人は「この川の色に惹かれて」と話していた。

横浜から移り住んだ人が「木頭Blue」という歌を歌っていた。

そして木頭を訪れた僕はいつも、森の霧が晴れ、山の間から朝陽が差し込むころにやっぱりこの川に会いに行く。

村のじいやばあが30年の月日をかけて守った「蒼い川」。その傍に立ち、その意味を全身で感じることから木頭での学びははじまるような気がしている。

■ゆうのたましぼりたいかい?(大会?)

今日はデグチはお店から飛び出して地域の小学校で「ゆうのたましぼりたいかい?(大会)」でした。

デグチが所有している在来ゆずの故郷、徳島県木頭村のおじいちゃんに作ってもらったゆず搾り機。この道具でゆずを搾っていると必ずと言っていいほど数人の子どもたちの心を捉えて、ひたすら搾り続ける子がでてきます。

そんな光景をみながら「いつか地元の小学校でもゆず搾りができたら良いなぁ」と思っていました。そんな時、教頭先生から「校庭のゆずが豊作なんですが、どうしたら良いですか?」と相談が!間髪いれず「搾りましょうか?」と提案しました(笑)

当日は保護者有志のみなさんと校庭で鈴なりになっていたゆずを収穫して、お昼休みに子どもたちと一緒に搾りました。搾り待ちの行列ができて嬉しかったー!

ゆずの隣では別の保護者がコーディネーションしている3年4年生が作るしめ縄の藁の準備。藁は自家栽培のもち米の藁を使うというこだわりよう。年始には「とんど」という季節行事があり、その際にもこの保護者さんが育てた餅米でお餅をつきます。

今年度からは別の保護者からの発案で、グラウンドの畑に大麦を蒔いて育て、棹はストローに、穂は麦茶にしてみんなで飲もう!というプロジェクトもはじまります。

実はこの小学校には誰かが「やりたい!やってみたい!」と思ったことを実現できる仕組みがあるんです。今後そのことも少しずつご紹介していこうと思います。

今日はその仕組みやこの小学校の取り組みに関心を持ってくれた他地域の教育委員会の方々が視察に訪れてくれました。みなさんが来られた時に子供達がゆずを搾っていてビックリされたと思います(笑)が、この小学校が目指す方向性を知ってもらうのにとても良い機会になったと思っています。

おおぞら小学校の元校長、木村泰子さんは「地域住民は「土」、教職員は「風」。学校が変われば地域が変わる。地域が変われば社会が変わる。」と話しておられました。まさに今、学校が、地域が、変わりはじめているのかもしれません。その過渡期に自分が関われていることにワクワクしています。

#PTAのない学校 #楊津小学校 #小規模特認校 #みんなの学校 #猪名川町 #猪名川町北部 #猪名川流域