翌日の朝は何もかも凍りつく寒さ!車の窓にもビッシリ氷が張り付いていました。でも宿泊したネクストチャプターさんは断熱がしっかりとしていてとても快適に眠ることができました!
あまりの快適さに息子は「ここに住みたいなぁ」と言ってました(笑)お宿、本当におすすめです!
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朝イチはすぐそばの那賀川へ散歩。透明度の高い川の美しさ。キリッと冷えた澄んだ空気の中、山の向こうから昇り始めた朝日が照らす山の風景も最高です。
僕はいつも朝ごはんの前に近くの湧き水を汲みに行きます。
ここは地元の方しか知らない場所で、昔の木頭の風景が残る渓谷です。
人の背丈より大きな岩がゴロゴロと転がっていて、その間を流れる川や滝が自然の美しさと共に厳しさも伝えてくれます。
今では知らない方も多くなってしまいましたが、木頭は国から巨額の予算のついたダム建設を止めた村として世界的に知られています。僕がこの村に通いはじめたキッカケもそのことを知ったからでした。オガクロのホームページ(最近は更新していませんが)に少し詳しく書いていますので良ければ読んでみてください。
■おららのむらにはこれがある。
http://organic-crossing.org/cn12/cn14/pg154.html
湧き水は大きな岩の隙間から流れ出していて、まろやかな甘みのある美味しい水。前回木頭を訪れた時は汲みたての水で珈琲を入れて飲んだのですが、今回は人数も多いので宿に戻ることにしました。
メンバーが料理をする人ばかりなので弥栄窯さんのパンや鹿やイノシシのグリルなど朝から驚くほどのご馳走が並びました。
おかげさまで作業に出発するのが遅れる遅れる(~_~;)ようやく10:00に宿をでることができました!この後はとにかく集中して収穫です!
昨日は日中も冷たい風に雪が舞う厳しい寒さでしたが、今日は陽が昇って光が差しはじめると上着を脱ぐほどのポカポカ日和。ゆずの収穫もサクサクと進んでいきます。
ゆずの木には鋭い棘がたくさんついていてゴム手袋などは簡単に突き抜けてしまいます。前回のブログでご紹介した専用の枝ハサミや高枝切りバサミなどを駆使して実を取る担当と、収穫した実から枝を取り除く担当に分かれて作業。
実から切り取った枝もその辺に置いておくと靴を突き抜けて足に刺さったり、うっかり地面に座ってお尻に刺さったり!(経験者)すると大変なのでコンテナや袋に集めてあとで焼きます。
川からの斜面にあるケイ兄さんのゆず畑。1コンテナ20キロのゆずを運ぶのはなかなかの重労働…。しかも石を並べて手作りした階段は不規則で不安定。コンテナを持つと足元が見えなくなるので上がるのも一苦労です…。ですがケイ兄さんは90歳をすぎるまでこの作業をこなしていました。
聞いた話では昔は体の前に40キロ、背中に60キロ、合計100キロ背負ってこの階段を上がったのだとか…。もう身体のつくりが違うとしか言いようがありません。
途中で休憩して残りの階段を見上げる。あと少し…
上の道路で息子がゆずの選別をしてくれていました。彼は小さな頃から木頭に通っていて、高校生になった今も「木頭やったら行こうかな」と言ってくれます。
今回は急に熱がでて留守番になってしまった次男も「木頭、行きたかったなぁー」とぼやいてました。それだけの魅力が木頭にはあるんだと思います。
ゆずを玉のまま持って帰れる量には限りがあるので、畑で搾ってゆず酢の状態にしたものも持って帰ります。
こちらはケイ兄さんのゆず搾り機。
ケイ兄さんの作る道具はとにかくデザインが良くて機能的。しかもちょっとユーモアも入っていたりします。このゆず搾り機も二股になったをうまく足に利用しています。
ゆず搾りがはじまるとあたりに良い香りが漂って、ゆず畑の風景と合わせて記憶の中に刻まれていく感じがします。
ゆうのたましぼりでは木頭の暮らしや風景と共に僕たちがここで感じている「空気」を伝えられたらと思っています。
世界の情勢も不安定で、日本にも不安や不信などが渦巻いている中、このゆったりとした穏やかなと時間を過ごせていることが有難いと思うと同時に「人はいったい何を求めていて、どこに向かっているんだろう…」と思わずにいられません。そういうことも含めて一緒に考えていけるキッカケになればと思っています。
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