停電の日、近所の停電仲間!?に声をかけ、みんなでお昼ごはんをいただきました。停電になれば冷蔵庫が使えなくなってしまいます。なので傷んでしまう前にそれぞれ食材を持ち寄って鍋をすることにしました。
今回は電気が止まっただけでガスや水道には問題ありませんでしたが、こういう時こそ災害時のシミュレーションをしておこうと思い、薪や七輪を使うことにしました。
まずは薪作り。子供達にも手伝ってもらいながら薪を割ります。
ボイラーに薪をくべお風呂を沸かし、その焚き口に保管してあった練炭を入れて一緒に起こしておきます。(うちのボイラーは薪と石油が併用できます。沸かしたお湯は家中に給湯できる仕組みになって災害時には強い。)
お風呂が沸く頃には練炭もおこっているので七輪に取り出し部屋に運び込みます。練炭は火力も強いし長持ちします。部屋の中は少し肌寒かったのですが、あっという間にホカホカしてきました。換気には気をつけないといけませんが、こういう時に練炭は役に立ちます。まぁ、うちは築140年を超える古民家なので、隙間だらけで一酸化炭素中毒にはなりようがないのですが(笑)
さて、七輪で暖をとりながらお茶用のお湯を沸かしたり、耕し歌ふぁーむさんの鷹ヶ峰とうがらしやナスを焼いたりしながらみんなが集まってくるのを待ちます。野菜やお米、味噌が常にたくさんあるのは八百屋の特権。ジャガイモやサツマイモは30キロ以上、玉ねぎ20キロ、米は60キロ、味噌に至っては120キロはありますから当分大丈夫です(笑)
ごはんも薪で炊こうかと思いましたが、いつも薪でごはんを炊くイベントをしているので、今回はコンロと鍋で炊くことにしました。生姜とにんじんを加えて炊き込みごはんにしましたが、とても美味しく炊けて、おむすびにすると子供たちも大喜びでした。
みんなで集まって停電の話を聞くと、やはりオール電化の家や電化の進んでいる家はなかなか大変なようでした。明かりがつかないことや料理ができないだけでなく、お風呂がわかなかったり、トイレも流れなかったりするようです。
どうも水をポンプで汲み上げて使うので、ポンプが止まると使えない、ということみたいです。小学校も同じ理由でトイレが使えなくなっていたのですが、災害時の避難場所になっているので対策が必要なのでは?と思いました。
また調理器具も電気が必要なものが多く停電時には使えなくなるものも多いようです。またカセットコンロなども持っていない方もいました。
うちの炊飯器はガスなのですが、最近タイマー付に買い換えたところ、停電するとタイマーが止まって使えなくなることが判明しました!ガスだから大丈夫、と思っていましたが意外な盲点でした(^◇^;)
石油ストーブも天板でお湯の沸かせるタイプのものは停電時でも使えますが、石油ファンヒーターは停電すると使えません。うちはどちらも備えているのですが、真冬の停電だと致命的になりかねないので注意が必要です。電気が止まったときのことを考えて必要なものを準備しておくと良いですね。
とりあえず停電仲間で集まって鍋をしたのはとても楽しかったです。みんなもホッとしたよーと言ってくれてました。また停電したら集まろうという話にもなりました(笑)何かあったときに助け合えたり、楽しめたりする仲間がいるというのは良いことですね(*^▽^*)
最後にオガクロとお取引のある農家「耕し歌ふぁーむ」さんの台風の過ごし方や感じ方を書いたものが良かったので許可を得て転載させていただきます。
■以下転載
また停電。
だから非常灯でケーキづくり。
停電、今朝は長い。
どこかで電線に木が倒れたのかな。
先週の台風のあと、道路のあちこちで木がぐねっとおれ曲がった木々、根本から、あるいは幹の真ん中から裂けるようにしてボキッとおれた木々をあちらこちらで見る。
今の台風の雨風はひどくないけれど、森の木々が悲鳴をあげているのだろう。これまでつもりに積もったつけが回ってきているのだろう。気丈そうにまっすぐ空を見上げて立っているような木に見えても、その根っこはあまりにもかよわい。
秋晴れが続くはずの時期だというのに、ここ最近ほとんど雨、雨、雨。週末は三週間連続。雨があまりにも続いたおかげで、天日干しの米の脱穀が叶わない。
こんな日は、美味しいものでも食べて、元気をだそう。おいしいバナナを贅沢にもがっつりいれて。いつもは躊躇するけど、ちょっと甘めにしちゃおう。
台風のおかげで行き先がなくなった大量のフェアトレードバナナを昨日手にいれた。ハリーナさんが、今週末の大きなマーケットで販売予定だったのに、キャンセルになったのだ。台風のせいなのか、おかげなのか。なんだか複雑な気分だ。
こんな不安定な状況がサステイナブルなはずはない。食と農を取り戻すことこそが千里の道の一歩のはず。というわけで、おいしいケーキ、坊たちだけで作るケーキのできあがりを楽しみにこの投稿を書いてみています。