やさいとせかい

めぐる八百屋&走る八百屋CAR「オガクロ」オーガニック クロッシングのブログです。

網戸をDIY

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庭が見えるように磨りガラスから大きなペアガラスにDIYしたメインの部屋。冬が寒すぎて家族から不評だったのでペアガラスを探していたらちょうど良いものが4枚合わせて数千円!で出品されていたので即購入。

高さ2mと少し大きかったので窓のサイズに合わせて一度鴨居を外して付け替えるという荒技ではめ込みました。この様子は以前にもご紹介しましたが改めて↓

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こんな感じ。ペアガラスは普通に購入すると10万近くすると思うのでかなり得した感じ。

窓を開けると気持ちの良い風が通るし、開放感もあってとっても快適!毎日庭がを見ることになるので綺麗にしようという気持ちも湧いてきます!家族も自然とこのスペースに集まることが多くなりました(^-^)

先日とある地方誌の取材を受けたときに「窓に合わせて家の構造を変えたんですか!?普通逆ですよね??」ととても驚かれてしまいましたが(//∇//)確かに普通逆ですよね(笑)

■夏の大敵!網戸もDIYで。

でも夏になってくると問題なのは「蚊」ですよね。窓が開けられなくて暑い暑い。しかし2mの窓に合う網戸ってなかなかないんです…。というわけで一念発起してこの連休中に網戸をつくることにしました!
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まずは廃材で枠を作って、トリマーで網戸を止めるゴムをはめ込む溝を掘っていきます。トリマーのビットが6mmしか持ってないのでゴムは一番太い6.8mmを購入。深さを7mmに設定したので2回に分けて掘りました。

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溝が掘れたら網戸を当ててゴムをはめ込んでいく作業。ゴムを入れると自然に網戸が張っていくので簡単です。
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最後は余分な網戸をカッターで切り落として完成↓なかなか良い感じです。
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あとはローラーを取り付けてレールに乗せたら完成です!が、このローラー取り付けるのがそこそこ大変。というのも木を掘り込んで納めないといけないのです↓

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もう21世紀なんだからもっとええ方法ないんかいな?と毎回思うこの作業…。昔の職人さんの技術の高さを実感する作業でもあります。

そして出来上がった網戸をはめてみる。

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うんうん。なかなか良い感じ。黒い網戸は外の景色が綺麗に見えるので良いですね。でも横から見ると蚊が出入りできそうな隙間がバッチリあいてました(笑)

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完成まではまだ時間かかりそうです。

 

お醤油天地返し7回目

今日はお醤油の天地返し。1枚目の写真はコロナの影響で昨年仕込んだお醤油の搾りができず、2年熟成に突入したもろみ。これがとんでもなく美味しいんです。

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表現に困るぐらい複雑な旨味の後に徐々に感じる甘み。その後、香ばしい香りが鼻から抜けていきます。もう搾らなくてもいいからごはんもってきてー!と叫びたくなる美味しさ(笑)

2枚目からは今年仕込んだお醤油。こちらも順調に熟成していて、気温が上がるとやっぱり旨味が強くなる。
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でも過去の記録を見てみると外気温もお醤油の温度も昨年の6月と同じ。雨ばかりで日照時間の少なさが影響して1ヶ月遅れということかな。
意図してはいなかったけど同じ環境で1年目と2年目のもろみが並んでいるのは貴重な経験。このまま様子を観察していきたいと思います。
#おひさま醤油 #お醤油仕込みも10年目 #毎年美味しくなるなぁ#早く搾りたい #オガクロ #八百屋 #宝塚市 #猪名川町

目を凝らす*耳を澄ます。「ササゲと蟻」

三尺ささげの蕾や花に、たくさんアリがのぼってる。なんでやろう?甘いのかな?

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ネットで調べてみると「アリはアブラムシを呼ぶから駆除しましょう」みたいなことが書かれていたけど、僕は違うと思ってます。

多くの花が蜂を呼んで受粉するように、ささげがアリを呼んでいる可能性もある。いずれにしても何か意味があるのかな?と思って観察してみようと思います。
■ささげの花は対に咲く

ささげの花は対になって咲くのも不思議。だから2本の豆がツノのように伸びてくる。

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長い進化の過程の中でこの形を選択したのはどういう理由からなんだろ?とか考えれば考えるほど面白いです(^-^)
風の谷のナウシカ特別公開中
昨日は下の子と一緒にいま全国の劇場で特別公開されている「風の谷のナウシカ」を見に行きました。1984年公開の映画だから、僕がほぼ下の子とほぼ同じ9歳、36年前の映画です。
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漫画は全巻もっていて何度も読み返しているし、映画も何度も何度も見たけれど、やっぱり素晴らしかった。本当に。内容も時代を超えていると思う。
自然も、人も、善悪だけでは捉えられないし、ある人にとって正しいと思うことがある人にとってはまったく逆のことだってある。だからこそ常識にとらわれることなくそのものの姿や生き様を観察することが大切なのだと思います。
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自然の仕組みは複雑で、長い時間の中で洗練されとても高度にデザインされているはず。ささげに集まるこのアリたちも、花が対に咲くことも、どんな意味をもっているかなんて簡単にはわからない。だからしっかり目を凝らすこと、耳を澄ますことを忘れないようにしたいと思います。

世界には凄い人がいるもんだ

この案内を書いている朝の5:00。昨晩から降り続く雨は朝方には土砂降りに・・・。一時は猪名川町にも1時間に80㎜を超える予想が出されるなど、地元消防団から待機連絡等はまだないものの、土砂災害の可能性もある危険な状態が続いています。

神戸市や宝塚市もかなり激しい雨が降っているということでみなさん本当に気をつけてくださいね。スマホをお持ちの方であれば「NHKニュース防災」というアプリが使いやすいです。

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その中の「マップ」では雨雲の動きや土砂災害の警戒区域の確認、河川の情報や洪水になった場合の浸水深さ、その他気象警報のでている地域の確認、など、防災に必要な情報を一括で確認することができます。

近年の雨の降り方は尋常ではなく、いつどこで災害が起こってもおかしくない状態です。自分は大丈夫と思わずにもしもの時にどのような行動をとるか考えておかないといけませんね。

■畑を見に行ってみたら…

明るくなってから畑の状態を見に行くと畝の肩まで水がいっぱいになっていました…。

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地下水位を見るために掘ってある1mぐらいの深さの天穴も水が溢れています。

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このまま水が溜まり続けると野菜たちの根(特に細かいヒゲ根)や土壌微生物達が窒息してしまい野菜が弱ってしまいます…。ここまで降り続いている大雨や日照不足の影響で八百屋に入荷する野菜も激減。まだ7月なのに端境期になってしまってビックリです(//∇//)

7月末には梅雨も明ける予報にはなっていて、やっと日照不足が解消されるのは良いのですがその後の暑さも心配です…。今年はいままで以上に気候変動を肌で感じています。

■前へ進むチカラ!

コロナの再拡大や気候も今までになく厳しい状況で、なんだか元気がなくなっていましたが、妻から教えてもらった動画を見て前へ進むチカラをもらっています!その動画がこちら↓

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中国の李子梁(リーズーチー)さんが中国農村部でおばあちゃんと共に暮らす姿を追った動画です。僕は妻に教えてもらうまで知らなかったのですが、李さんはすごく有名なVloggerなんだそうです。世界中からフォローされていてそのフォロアー数はなんと1150万人!

でも動画を見てみたら世界中からフォローされている理由が良くわかりました…。とにかく見てみてください。

「小麦的一生」では、種まきから収穫、その後発芽させて若葉を料理したり、麦芽糖を作ったり、粉にしてからも様々な料理に展開していて、デンプンを取り出して料理したり。さらには棹を使って麦わら帽子まで!

小麦に加えて大豆も育てて、発酵させて醤油を仕込んだあと醤油を使った料理を展開したり、菜種を種から育てて収穫し、油を絞ったあと油を使った料理を展開したり。見てると開いた口が塞がらなくなってしまいます(笑)さらに作る料理がどれも美しくて、とにかく美味しそう!世界にはすごい人がいるもんですね。

コロナであまり外出もできず、長雨でなかなか畑にもでれないという悶々とした中で、李さんの動画を見ていると「よし!いっちょやったるかー!」という気分になるのです(^-^)流域小麦や流域大豆でもこんなことできたらいいなぁ。

流域みそのタネ(流域大豆)奮闘してます。

いつも6月中旬に流域みそのタネ(流域大豆)を蒔くことからはじまる「めぐる流域みそづくり」。

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コロナ禍の影響で新たに参加者を募集することもしにくくなってしまい、いつものレギュラーメンバーだけで細々と作業しています(笑)

それにしてもここ数年、タネを蒔いてすぐに鳥に食べられたり、収穫前に鹿に食べられたりと苦労の連続で、翌年蒔くためのタネを確保するのがやっと…という状態でした。

数年前からは尼崎の個人宅の駐車場を畑にしたスペースでも同じ流域大豆の栽培がはじまっています。こちらは都市部だけに獣害もなく昨年はすごい豊作!ということでタネを分けていただきました。

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すごく綺麗!お醤油仕込みや流域ストローづくりにも参加してくれているY家から尼崎のりゅ大豆で仕込んだ味噌もいただいたのですが、とても美味しかったー!

さてこのタネをわろうだの前の畑にも蒔いたのですが、今年も1度目はやっぱり鳥に食べられ、2度目に蒔いたものは長雨の影響でたぶん土の中で傷んでしまったのか発芽せず…。

こうなってくるとタネに問題があるのか??と思ってしまうのですが、最終的にポットに蒔き直してみるとなんと発芽率100%!凄い元気!

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ポットには80株蒔いているので本葉がでたら畑に定植しようと思ってますー。大豆はなんにもしなくても育つと思ってたからこんなに苦労するとは思ってなかった…😣農家さんたちはほんまに凄いなぁと改めて思いました。

土と水と微生物の本2冊

■八百屋CARは快適空間

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オガクロ八百屋CARの移動販売は50分で次々と移動するのでお客さんが多ければ大忙し、逆に少ないとめっちゃ暇、という浮き沈みの激しい仕事です(笑)

なので空き時間をできるかぎり有意義に使えるように車を快適に使えるように足を伸ばして座って本を読むことができるように工夫しています。こんな感じ↓

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さらにotimoのドリップパックがあれば珈琲も入れられるので、最高に快適な時間を得られます。しかも野菜を届けている方がみなさん美味しいおやつを作られるので、珈琲のお供にはことかきません(笑)
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実は八百屋CARとして販売できる状態でも183cmの僕が身体を伸ばして寝ることもできます!が滅多に出番はありません!あったら販売がめっちゃ暇ってことだから逆に困りますよねー。寝てたら起こしてください。

■いま読んでいる本

お客さんを待っている時間のお供にはその時々で肝心のある本を持っていきます。いま「土中環境」はtomtom natural market @tomtom_naturalmarket さんが扱っておられるのを発見!お願いして送っていただきました。

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まだ読み始めたばかりですが、土の中の水や空気の流れ、微生物の活動や役割など興味のあることばかりでうんうんと頷きながら読んでます。かなりマニアックな本だと思っていましたが同じ本を穀菜食堂なばなさんが読んでいてびっくりしました!さすがです(笑)

もう1冊は「土壌微生物の基本」。タイトルはよくある感じですが、中身はかなり専門的でディープです。土壌微生物のDNAを発光させた顕微鏡写真はまさに銀河のよう。とても美しいです。
コロナウィルスもそうですが、普段見ることのできない微生物や菌たちの社会や世界、営みと人の暮らしは密接に関わっていて、その世界のことをもっと知りたいなーと思っています。抗生物質が世界中の土壌から探し出されて作られていたということも初めて知りました。

■土が汚いって本当?

昨今、土は汚い、細菌だらけ、手を洗いなさい!と教えられている子どもも多いと思いますが、生きるために必要不可欠な土や微生物のことを大人がもっと学ぶべきだと思うのです。
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微生物や菌のことを想像しながら土や草に触れていると、いままで苦痛だった草刈りがすこーし楽しくなったというお話は前回のブログ「草と土」の中でもご紹介しました。

そうそう、最近降り続く雨で家の木が濡れてしまっていて困るのですが、片付けようとおもって持ち上げるとすごい数の小さな虫や昆虫がワラワラと散らばっていきました。

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木が濡れるとそこにはすぐに菌やカビ、小さな生き物たちが集まってきて木を分解しはじめます。これも木が土に戻るためのとても大切なプロセス。木の家の大敵、シロアリだって木を土に還そうとしているだけなんですよね。

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最近、水の災害が毎年のように起こっていて水の怖さを実感します。でも水があることで菌やカビ、微生物や小さな生き物たちが活動できて木や生き物を土に還すことができるんですね。このことを忘れてはいけないなと思うのです。

流域を想う

先日から降り続く雨の影響で各地で河川の氾濫が相次いでいます。

ニュース映像で流れる被災地の状況を見ていると、津波被災地で活動していた時のことを思い出します。水の圧倒的な力の前では人はとても無力です。抗うことは難しい。そのためにも普段から「水の力、水の流れ」について意識しておくことが必要なのだと思います。

水は必ず高いところから低いところへ流れます。それは手にすくい上げた少量の水でも、流域に降り続く大量の雨でも、まったく同じなのです。このことを意識しながら暮らしていくとたとえば川の源流で降る雨が下流の街に大きな影響を与えるということが理解できます。またそのことを意識するだけで自分や家族の命を守ることができます。

オガクロでは東日本大震災以降、流域をめぐる活動を続けてきました。宝塚に店舗を持ってからなかなか活動ができずいるのですが、この活動が流域に暮らすみなさんの暮らしや命を守り、またさまざまな社会問題を解決に導くことに繋がるとずっと思っています。

これからは気候変動の影響で雨の降り方がいままでとはまったく違ってくると思います。今回の球磨川流域で相次ぐ氾濫も、いつ自分たちの身近な流域で起こるかわかりません。そのためにも自分たちの暮らす流域の環境に日ごろから想いを馳せてほしいのです。これを機会にいままで取り組んできた流域をめぐる活動に関する記事のリンクを再掲載したいと思います。

■流域をめぐるエトセトラ「みんなでまこう!猪名川流域みそのたね」

前編↓

http://organic-crossing.blogspot.com/2016/06/blog-post_21.html

後編↓

http://organic-crossing.blogspot.com/2016/06/blog-post_22.html

■流域をめぐる 武田尾渓谷を歩く

https://organic-crossing.hatenablog.com/entry/2018/05/19/091217

■流域をめぐるエトセトラ 下流域を歩く

https://organic-crossing.blogspot.com/2016/05/blog-post_30.html

■流域みそのたね!仕込みの会

https://organic-crossing.blogspot.com/2017/03/blog-post_13.html