読んでいる方が前回の話を忘れたころに更新される九州の旅(笑)
前回は宮崎県串間市の堀口ふぁーむさんから鹿児島・桜島へと向かいました。今回は鹿児島からスタートです。朝の桜島は霧に包まれていてうっすらと立ち上る噴煙が空と海の間をゆらゆらと漂っていました。
関西に暮らしていると現在も活発に活動が続いている火山の存在を意識することはほとんどありません。しかし九州では火山のある暮らしが日常。
桜島やその周辺の町では毎日上がる噴煙も、降り積もる火山灰も、土石流から避難するためのシェルターも、それが普通の風景なのです。桜島も3000mぐらいまで噴煙が上がれば別ですが、普段の噴煙程度なら気にするのは風向きぐらい、と話してくれました(^c^;)
実は僕たちも九州へ来る前もニュースで霧島連山の硫黄山の噴火が頻繁に報道されていて「こんなに火山活動が活発になっている場所へ行っても大丈夫なのかな・・」と少しだけ不安になっていました。
鹿児島に暮らす知人にその話をすると「こちらでは日常の出来事だから、外の人がなぜそこまで心配するのかが理解できない」と話してくれました。んーなるほど。つまりそこに住む人にとっての日常は、別の場所に住む人にとっては非日常であるということですね。
メディアとネットからいくらでも情報を得ることができるようになりましたが、それだけで判断するのではなく、実際の経験や肌の感覚で理解していかないと、自分でも気づかないうちに誤った判断をしかねないなと思いました。
それにしても火山活動が日常になっているというのは僕たちからすると非日常です。もちろん大変なことも多いと思いますが、その現象を通して地球の鼓動や動きを日常的に感じることはすこし羨ましい気もしました。そしてさらに羨ましいのが温泉の存在です(笑)
火山あるところに良い温泉あり。鹿児島にはそれはもうたくさんの温泉があり、僕たちは旅の途中、朝晩2回欠かさず各地の温泉に入っていました。
ほとんどが源泉掛け流しで消毒や加熱などの必要がなくしかも安い!大阪近郊で1人が入る値段で家族4人で入ってお釣りがきます。写真は霧島連山に向かう道沿いにある「妙見温泉 田島本館」。
大人が3人入ればいっぱいになるぐらいの小さな湯船に溢れるお湯。ここは本当に抜群に良かったです。まぁ外から丸見えですけど(笑)
僕の旅の友人があるとき源泉掛け流しの温泉につかりながら「温泉は地球のよだれやな」と呟いたことがあります。火山活動だけでなく大地から湧き出す温泉につかることも、日常的に地球の存在を意識するキッカケですね。
さて今回は火山と温泉までしか話が進みませんでしたが、次回は霧島連山を抜けて伊佐市のおだ農園さんを訪れます。
つづく