やさいとせかい

「めぐる八百屋 オガクロ」と「走る八百屋カー オガクロ」のオーガニック クロッシングです。

出口の入口「雨の朝」

朝4時すぎ。開けたままにしていた窓から急に冷たい風が入ってくるのを感じて目が覚めた。まだ暗い窓の外から時折青白い稲光が見える。遠くからは雷鳴も聞こえてきた。

まだ寝ぼけた目をこすりながらスマホを手にとり雨雲レーダーを確認すると大雨を示す赤い表示が近づいているのがわかった。こんな時間にもゲリラ豪雨か…。

 

ベッドに横になりながら雨を待っているとたくさんのカエルたちが一斉に鳴き始め、その数分後から雨がザーッと降り始める。カエルは雨雲レーダーなんてなくても雨が近づいているのがわかるんだな、どうやってわかるんだろう?なんて考えているうち一気に雨足が強くなり、案の定土砂降りの雨に変わった。大粒の雨が屋根を打ち付けるバチバチという音が響きわたる。

 

最近の雨はどうも降り方が乱暴でいけない。雨音を楽しむような心の余裕はなく、どちらかというと災害のことを一番最初に考えてしまう。

今回の九州北部豪雨のメカニズムを見ていると、湿気を大量に含んだ空気が南シナ海から流れ込み、700〜1000mの背振山脈にぶつかって次々と積乱雲が発生、線状降水帯となって想像を絶する雨を降らせたのだという。山では深層崩壊が相次いで甚大な被害がでてしまった。

流れ込んだ大量の倒木などを見ていると植林された山の保水力と土の保持力不足も原因のひとつのように思ったけれど、それにしても雨の量が尋常ではない。

通常1000m以下の山では珍しいとされる今回の降水帯現象。原因は台風の巨大化をもたらしているのと同じ海水温の上昇と大量の水蒸気。異常気象はいきなり起こるのではなくちゃんと理由がある。

700mといえば猪名川の源流、大野山と同じ標高だからやけに実感が湧く。かく言ううちの家も最新の防災バザードマップで危険地域に分類された。裏山の崩壊とため池の決壊による土石流の可能性。災害はすぐそこにある危機になってきている。

 

倉庫の雨漏りの箇所などの見回りを済ませて部屋に戻る頃には、雨足は弱くなりはじめていた。

そして今度は雨が止む10分ほど前。

それまで鳴いていなかった虫たちが一斉に鳴き始めて雨の終わりを知る。カエルは雨のはじまりを、虫たちは雨の終わりを教えてくれる。彼らの声に耳を澄ませていれば雨雲レーダーも必要ないのかもしれないな…。

気がつけばすでにあたりは明るくなりはじめていて、ホトトギスの鳴くのが聞こえてきた。もう朝か…でもまだ眠い。二度寝しようかな(笑)