やさいとせかい

「めぐる八百屋 オガクロ」と「走る八百屋カー オガクロ」のオーガニック クロッシングです。

出口の入口「自然のサイクル」

今回はオーストラリアの話ではなく、畑と自然のサイクルの話をしてみたいと思います。内容は気まぐれです(笑)

オガクロの畑は農薬不使用、無施肥の自然栽培です!というと聞こえは良いのですが、つまりはほったらかしで草ボーボーの畑です(笑)

その畑で作業しながら「草ってなんでこんなに生えてくるんだろうなー?」とふと思いました。みなさんも一度は考えたことありませんか?

野菜は育てようとがんばってもなかなか育たないのに、草は刈っても刈っても勝手に伸びてきます。どんな荒地でも、アスファルトの間でも、コンクリートの隙間でも、草は逞しく伸びてきますよね。草って凄い。

ここで唐突にも思えますが、野菜のお話に変わります。

僕が10年以上八百屋をしているなかで「これは本当に素晴らしい!」と感じる野菜が何度が届いたことがあります。その野菜は本当に美しくて、形も良く、味も香りも抜群!エグミや渋みもなく、長期間置いてもほとんど傷まない、という最高の野菜でした。

実はそのほぼすべてといっていほどの野菜が「刈った草などを積み上げただけの畑に植えた野菜」なのです。最初は農薬はともかく肥料を使わないのになぜこんなに良い野菜が育つんだろう?不思議でたまりませんでした。でもいま考えてみると理にかなっているのではないかと思うのです。それは「草ってなんでこんなに生えるんだろう?」という最初の疑問につながっていきます。

どんな荒地でもその荒地に適した草がまず生えてきます。その草が増え荒地が草原のように変えてから枯れて土を作ります。その土を養分として新しい種類の草が生えてきます。その草が枯れて、また土になるとその養分を必要とする新しい草が生えてくる。そうやって草がどんどんと土を作っていき、その土に適した草が生えてくる。つまり草は土を作り、荒地を再生しようとしているのではないかと思うのです。

この話をしてすぐに思いつくのが宮崎駿さんの漫画「風の谷のナウシカ」ですね。瘴気を出す森が実は汚れた大地を再生しているのだというお話は本当に衝撃を受けました。そして震災から6年以上が経過し、森に飲み込まれていく福島の町の写真を見て、現実に同じことが起こっているのでは?と思ったのは僕だけではないように思います。

すこし話がそれましたが、ここからは僕の推測のお話です。異論もあるかと思いますが、とりあえずお読みいただければと思います。

草をすべて取り去ってしまった畑では土の再生がとまってしまうのではないだろうかと?と考えることがあります。
 
草を取り去ってしまった畑に人が単一の野菜を植えると、その野菜が必要とする一部の養分だけが畑から抜けてしまいます。その養分を補給するために草が生えてくるように思いますが、人は草を抜いてしまうので土は草から新たな養分を補給することができません。なので肥料や微量要素を与えないと病気や障害がでてしまうのではないかと思うのです。

草を大量に積んだ畑では人為的ではあるものの、自然の再生のサイクルを再現していることになります。なので草から多様な養分がたくさん畑に補給されることになり、それを利用することで良い野菜が育つのかもしれません。

以上は僕の個人的な推察です。実際の畑では毎日草との戦いに明け暮れているなかで、現実的に結びつけていくのは難しいかもしれませんが、こういう見方をしていくと自然や野菜の見方が少し変わってなんだか楽しくなってきませんか(^c^)?